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#47「学科試験で出題される標識・標示問題とは?標識と標示の種類と覚え方をご紹介」

自動車学校の学科試験では、標識・標示についての問題が出題されます。今回のテーマはそんな標識・標示の種類や覚え方のポイントです。標識・標示を覚えることにハードルを感じる人や標識・標示問題に不安を感じる人は、この記事を読んで標識・標示問題の基本を学び、試験に備えましょう。

標識標示問題とは

現在日本の道路標識・標示は100種類以上あると言われており、運転免許を持っている人でも標識・標示の名前や意味をすべて知っている人は少ないです。しかし、安全運転する上では素早く標識・標示を発見し、意味を理解し、ルールを守るといった能力が必要となるため、学科試験ではよく問題として出題されます。

ただ、数ある標識・標示の中でも問題として出題されやすいものもあり、ポイントさえ理解してしまえばそこまで難しいものではありません。まずは、標識・標示に関する問題がどのようなものか見ていきましょう。

道路標識の種類と意味を問う問題

標識・標示問題は、自動車の運転免許を取得するために必須の知識のため、道路標識に関する問題が多く出題されます。特に学科試験では、標識・標示の意味を正確に理解しているかどうかが問われます。

標識の種類は多岐にわたり、道路交通上の禁止、制限または指定を示す「規制標識」や注意を促す「警戒標識」、運転者に特定の行動を指示する「指示標識」、目的地の名称や距離などを示す「案内標識」など、幅広い標識のジャンルがあります。またこれらの標識にとりつけられ、その意味を補足する「補助標識」もあります。ただ単に各標識を暗記するのでなく、標識を目にした際にどのような行動をとるべきか、実際の交通状況における適切な判断を知っておくことが求められます。

実際の運転状況に即した問題が多い

標識・標示問題は、単に標識・標示の意味を覚えるだけでは不十分です。実際の運転状況において、どのように標識と標示を解釈し、どのように行動するべきかが問われます。

例えば、「この標識がある場所で、どのように運転すればよいか」といった実践的な問題が出題されることが多いです。そのため、標識の意味を理解するだけでなく、それが具体的にどのような運転シチュエーションで使われるかをイメージすることが重要です。

標識・標示の種類と違い

標識は視覚的な情報提供

標識は、道路脇や上方に設置され、視覚的に運転者に情報を提供するためのものです。規制標識や指示標識、警戒標識や案内標識などそれぞれに役割を持ち、文字や記号で運転中に必要な情報を伝えています。標識は、遠くからでも視認できるように設計されており、運転者がその意味を即座に理解できるようになっています。

以下が代表的な標識の種類です。

  • 規制標識

規制標識は、特定の交通方法を禁止したり、特定の方法に従って通行するように指定したりするための標識です。例えば、「通行止め」「一時停止」「駐車禁止」「最高速度」などがあります。これらの標識は、赤色もしくは青色で円形で使われることが多く、その場で制限されている行動を明確に伝えます。

例: 「一時停止」「通行止め」「駐車禁止」「最高速度50km/h」

  • 指示標識

指示標識は、特定の交通方法ができることや、道路交通上決められた場所などを指示するための標識です。指示標識には、中央線や停止線、横断歩道、優先道路などが含まれます。これらの標識は青色で四角形または多角形の形をしており、イラストや文字で指示内容が明確に示されています。運転者が道路上で守るべき行動を指示し、安全かつスムーズに通行できるようにするための役割を果たします。

例: 「中央線」「停止線」「横断歩道」「優先道路」など

  • 警戒標識

警戒標識は、道路上の危険や注意すべき状況などを前もって道路利用者に知らせて注意を促すための標識です。警戒標識には、急カーブや信号機、踏切、交差点、落石のおそれなど、その先にある道路形状や警戒すべき状況が近いことを示すものが含まれます。通常、ひし形で黄色の背景に黒い図や文字が描かれており、運転者に対して速度を落としたり、注意深く運転したりするように警告します。

例: 「急カーブあり」「踏切あり」「落石注意」「横風注意」など

  • 案内標識

案内標識は、地点の名称、方面、距離などを示して、通行の便宜を図ろうとするための標識です。案内標識には、道路名や地名、高速道路の出入り口、高速道路の進行方向、サービスエリア・道の駅の予告などを示すものが含まれます。一般道路に関するものは青色の背景に白い文字や図記号が使用され、高速道路に関するものは緑色の背景に白い文字や図記号が使用されます。運転者が適切な経路を選択し、目的地にスムーズに到達できるように情報を提供します。

例: 「名古屋方面」「駐車場」「高速道路入口」「病院案内」など

標示は道路の表面に描かれた線や記号

道路脇に標識が設置される一方で、標示は道路の表面に直接描かれた線やマークを指し、運転者に具体的な行動を禁止したり指示する役割を果たします。標示は、停止線や進行方向、中央線など、運転中に直接影響を与えるものが多く含まれます。

例えば、進行方向を示す矢印の標示は、特定の車線を進むべき方向を運転者に伝えるものです。また、横断歩道を示す標示は、運転者に歩行者の存在に注意を促す重要な標示です。標識と異なり、標示は道路の表面に描かれているため、運転中に注意深く確認しながら運転することが求められます。

以下が代表的な標識の種類です。

  • 規制標示

規制標示は、道路上に描かれた線や記号で、特定の交通方法を禁止または指定する目的があります。これにより、交通ルールを守らせ、事故防止や交通の円滑化を図ります。例えば、最高速度が規制されている場所や、駐車が禁止されているエリアを示します。

例: 「最高速度30km/h」「駐車禁止」「立入り禁止部分」など

  • 指示標示

指示標示は、特定の交通方法ができることや、道路交通上決められた場所などを指示するために描かれた線や記号です。運転者に進行方向や使用車線を明確に示すことで、安全な運転を促します。

例: 「進行方向矢印」「停止線」「中央線」など

標識と標示は役割が異なる

標識と標示は、どちらも交通安全を守るための重要な要素ですが、それぞれ役割は少し異なります。標識は運転者に遠くからでも視認させ、即座に理解させることを目的としています。これに対して標示は、道路上での具体的な行動を指示する役割を担っています。標識と標示の意味をそれぞれ正しく理解し、適切な行動をとることが、安全運転の基本になります。

「学科試験対策」標識と標示の覚え方

形状と色で分類して覚える

学科試験で頻出する標識・標示問題に対処するためには、標識を形状や色ごとに分類して覚えることが効果的です。例えば、ひし形で黄色は警戒標識、丸い赤色や青色は規制標識というように、形と色でパターンを覚えると効率よく学習できるでしょう。このように標識を形と色と模様の組み合わせと思って覚えるのがひとつのコツです。

実際のシチュエーションを想定する

標識・標示を覚える際には、実際の運転場面を想定して覚えることが非常に効果的です。「もし、この標識・標示が出現したら、どうするべきか?」という具体的なシチュエーションを想像することで、記憶に残りやすくなります。例えば、急なカーブを示す標識を見た際には、実際にハンドルをどのように操作すべきか、どの程度の速度でカーブを通過すべきかをイメージすることで、実践的な知識として身につきます。

問題集で反復練習

学科試験で出題される標識・標示問題に確実に対応するためには、問題集を活用した反復練習が必須です。問題集を解くことで、標識・標示の出題パターンや引っかけ問題の傾向を掴むことができます。

標識・標示は実践的な知識として覚えよう

標識・標示問題は、運転免許の学科試験において大きな部分を占めています。それゆえ、標識・標示の種類や意味を正確に理解していないと、試験で得点できないリスクがあります。

特に標識・標示の形状や色、標示の線や記号をしっかりと覚え、それぞれの違いを理解しておくことで、学科試験だけでなく、実際の運転にも役立ちます。運転場面を想定しながら学習を進め、緊張せず学んだことを試験で発揮しましょう。

次の記事では、東山自動車学校で正答率が低い標識・標示問題をご紹介します。学習時や試験前にぜひチェックしてみてくださいね。