「自動車学校の入校を考えているけれど、どうやって選べばいいかわからない」、「教習料金は高いから、自動車学校選びで失敗したくない」と、考えている人は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、失敗しない自動車学校の選び方について、知っておきたい6つのポイントを解説していきます。
目次
自動車学校には2種類ある
まずは、自動車学校の種類についてです。自動車学校を選ぶ上で一つの基準になるのは「指定校(公認校)」と「届出校(非公認校)」のどちらに通うのか、ということです。自動車学校全体でみると、指定校(公認校)の割合がほとんどなので、「自動車学校」といえば指定校(公認校)を指すことが多くなります。では、両者の違いはどこにあるのか、それぞれの特徴について解説します。
指定校(公認校)
指定校(公認校)とは正式名称「指定自動車教習所」と呼び、各都道府県の公安委員会より以下の3つの基準を満たしている必要があります。
・人的基準:資格を持つ教習指導員や技能検定員等が配置されていること
・物的基準:コース面積や構造、学科教習用の教室などの必要な設備があること
・運営基準:教習所を運営するにあたり法令の定める規準を満たしていること
指定校(公認校)の特徴は、自動車学校内で「仮免許の取得が可能なこと」、卒業時には「卒業証明書が発行されること」の2点です。卒業証明書があれば運転免許試験場での技能試験が免除されるため、自動車学校卒業後は学科試験のみ合格できれば免許を取得することができます。
届出校(非公認校)
一方で、届出校(非公認校)の場合、都道府県公安委員会の指定を受けていないため、仮免許の試験も、本免許の技能試験も運転免許試験場で受ける必要があります。ただし、指定校(公認校)と比較すると受講料が安価で、本免許取得までの日数も短いため、時間とお金を節約したい方向けと言えるかもしれません。ただし、運転免許試験場での技能試験は、自動車学校よりも難易度は高いです。過去に免許を所持していた方のような一定の技量がある場合をのぞき、特に技能試験の合格率はかなり低くなっているのが現状になります。
教習プランで選ぶ
自動車学校を選ぶ際に重要なのは、自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて教習プランを決めることです。ここからは教習プランを以下の2つに分けてご紹介します。
・自分でスケジュールを立てながら通学する「通常プラン」
・なるべく早く通学で取りたい「短期プラン」
・2週間に圧縮して免許をとる「合宿プラン」
自分でスケジュールを立てる「通常プラン」
学校やプライベートを両立しながら免許取得を目指したい場合は、通常のプランがおすすめです。学生の場合、授業やアルバイト、テスト、レポートなど、日々の生活の予定と上手く調整しながら、自動車学校のカリキュラムを消化することができます。また、社会人の場合、学生のように長期休みを取ることは困難です。まとまった時間がなくても職場や自宅から通いやすい自動車学校に通うのであれば、通学の負担も少なくてすみます。
通常プランで注意したいのは、教習の間隔です。自動車学校へ通学する時間が取れず、教習期間が空いてしまうと運転操作を忘れやすくなります。結果的に免許取得までの期間が長引いてしまう可能性もあるため、自分でスケジュール管理をしっかりと行う必要があります。
なるべく早く通学で取りたい「短期プラン」
通学でなるべく早く免許取得を目指す場合は、短期プランがおすすめです。通常のプランとは違い、入校するタイミングで自動車学校側と教習スケジュールを決めます。個々人のスケジュールにもよりますが、日数も合宿免許とそこまで変わらない期間で取得することが可能です。夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、短期集中で免許を取得したい、合宿で宿泊しながらではなく家の近くで通いながら教習を受けたいと考えている方向けのプランです。ただし、全ての自動車学校で対応しているわけではありませんので、通学を検討している自動車学校に聞いてみましょう。
東山自動車学校では、短期的に集中して免許取得を目指す方向けに「短期集中スピードプラン」を用意しています。期間限定かつ定員制ですので、ホームページを確認するか、事前に受付状況を問い合わせてみてください。
2週間に圧縮して免許をとる「合宿プラン」
2週間の予定をすべて免許取得のためにあてられる場合は、合宿プランをおすすめします。特に大学生であれば、春休みや夏休みの長期休みを利用できるため、予定も組みやすいでしょう。友人と一緒に旅行のような感覚で免許取得を目指すのは、一つの思い出にもなりますから、長期で予定を開けられる方は検討してみてはいかがでしょうか。
自動車学校選びのポイント6選
では最後に、自動車学校へ入校するにあたり、失敗しないためのポイントを6つご紹介します。
設備・サービス
通学するにあたって、自動車学校の設備やサービスが充実しているかどうかは入校前に確認しておきましょう。自動車学校では、教習までの時間や自習など、空いた時間を過ごすことも少なくありません。フリースペースはあるか、一時託児所の有無など、自分が活用したいものやサービスがあるか、あらかじめ確認しておきましょう。
スタッフ対応
自動車学校内のスタッフ対応が、自分にとって相性が良いか悪いか確認しておきます。入校申し込みや見学する際に、受付のスタッフ対応をチェックし、気持ちよく通学できるかという観点にも目を向けておきましょう。
料金プラン
希望しているプランがあるかも事前に確認しておきましょう。特に、自分の考える予算内に費用が収まるかで、入校できるかどうかも変わりますから、プランごとの違いも含めて教習料金を確認することが大切です。
立地条件
自分のライフスタイルのなかで通学しやすい立地条件も、自動車学校を選定する上では非常に重要です。学業や仕事、育児との両立を考えているのであれば、通学による負担はどのくらいなのか把握しておきましょう。自動車学校の中には、無料送迎バスを用意している学校もあります。検討している自動車学校に運行状況などを確認しておきましょう。
教習形態
新型コロナウイルスの流行によって、自動車学校の中にはオンラインによる学科教習やSNSやYouTube等を利用して情報を発信するケースが増えました。オンライン学科の有無だけでなく、自動車学校の雰囲気や実際に運転するコースなどの施設情報を確認しておけば、自分が通学した際のイメージも湧きやすくなります。
教習車両・指導員数
自動車学校の技能教習は指導員とマンツーマンで実施するため、指導員や教習車両の数によっては予約が取りづらくなる可能性があります。また、自動車学校によって女性スタッフや若い指導員の在籍数は異なります。同性の指導員であれば、会話や悩みなど相談しやすい場合もありますから、HPなどをチェックしたり、スタッフに確認したりしておきましょう。
まとめ
本記事では、失敗しない自動車学校の選び方について、知っておきたい6つのポイントを解説しました。
自動車学校は、教習だけでなく、空き時間や通学時間など、本免許取得までに多くの時間を過ごす場所です。今回ご紹介した内容を参考に、最適な自動車学校を選びましょう。