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#8「自動車学校の学科教習のベストな受け方は?よくある失敗と合わせてご紹介!」

自動車学校の学科教習のベストな受け方は?よくある失敗と合わせてご紹介!

自動車学校で受けられる教習は、主に「学科教習」「技能教習」の2つに大別されます。今回は学科教習にフォーカスし、うまく教習を進めていくためのポイントやよくある失敗についてお話していきます。これから学科教習をどのように進めるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

学科教習では何をするのか

そもそも、学科教習とはどのようなものなのでしょうか。特に学科教習をまだ受けたことがない方の場合、イメージしにくいはずです。ここでは学科教習の概要と、大まかな流れをご紹介します。

交通ルールやマナーを学ぶ

大まかに言えば、学科教習は公道を走行する上で必要なルールやマナーを学ぶものです。技能教習では、クルマを動かす方法を実車を使ったカリキュラムで習得しますが、学科教習は基本的に教室内で行われます。

学科教習はすべて合わせて26時限。各項目ごとに教習が分けられており、教習を受講することでその単元に関する内容が頭に入るようになっています。
26時限の教習の中には、応急救護をするための教習も含まれており、学科教習を全て受けることで範囲を網羅することができる計算です。

申し込みから免許取得までの流れ

自動車学校への申し込みから免許取得までの流れは大まかに以下のとおりです。

①自動車学校に申し込む
②入校手続き
③適性検査
④第一段階を受講
⑤修了検定
⑥仮免許学科試験
⑦第二段階を受講
⑧卒業検定
⑨免許センターでの本免許学科試験
⑩免許取得

上記の流れにそって免許取得を目指します。自動車学校では①から⑧までを行い、その後は免許センターでの学科試験に合格すれば、晴れて免許取得となります。

適性検査とは

手続きが終わり、自動車学校へ入校してすぐに行われるのが「適性検査」です。適性検査とは運転するにあたって、必要な視力や聴力、運動能力等が備わっているかを確認する「適性テスト」と、自身の運転時の性格やクセなどの特徴を知るための「運転適性検査」の2種類があります。

運転適性検査では運転時に必要な動作の正確さや速さ、状況判断力などを測定するマークシート式テストを、適性テストでは、視力や色彩識別、聴力検査などを行います。特に適性テストは検査結果次第で基準に達していなければ教習を受けることができない、ということもあります。入校資格としては、以下の基準が自動車学校で定められています。

・視力
両目で0.7以上、片目でそれぞれ0.3以上の視力がある。仮に片目が0.3以下であっても、もう片方の目の視力が0.7以上かつ、左右150度以上の視野があれば問題ありません。視力が基準に満たない場合は、コンタクトや眼鏡の使用を義務付けられます。

・色彩識別
赤・黄・青色の識別が可能。

・聴力
両耳(補聴器を用いた場合を含む)の聴力が10m先の警音器(90デシベル)の音を聞くことが可能。

以上が自動車学校への入校基準です。

「第一段階」と「第二段階」

教習には2つの段階があり、教習の進行度合いによって受けなければならないカリキュラムが分配されています。教習の難易度ではなく分野で内容が分けられているため、第二段階だからといって学科教習が難しくなるようなことはありません。

第一段階の学科教習では、基本的な交通ルールやそれに付随したマナーを学ぶことになります。時限数は10時限です。第一段階の学科教習を受講し終えた後、仮免許試験を受験することになるので、気を抜かず内容を頭に入れておくようにしましょう。

第二段階の学科教習は、高速道路の走行方法や応急救護の仕方など、公道を走る上で必要になる実践的な内容を学びます。時限数は16時限です。ちなみに第二段階に入ると、技能教習では公道へ出て教習を行うようになるため、学科教習の内容も頭に入ってきやすくなることが多いです。

「修了検定」と「卒業検定」とは

「修了検定」とは、第一段階の教習が終わり基本的な運転技術を習得できているかを見定める技能試験です。また「卒業検定」とは、自動車学校の卒業に際し最後に実施される技能試験になります。2つの技能試験とも自動車学校の検定員が検定を担当し、持ち点である100点のうち70点以上が合格です。試験は公平、公正性を保つため第三者を乗せたり、複数人の受検者で行われたりします。減点の大きなミスをすると、たった一回のミスで検定が終了になることもありますので、最後まで運転操作で注意を怠らないようにしましょう。

「仮免」と「本免」

「仮免」とは、仮運転免許の略称です。第一段階後の修了検定に合格すると取得できる免許で、自動車学校内の敷地ではなく、路上での運転練習が可能になります。また、「本免」とは、自動車運転免許のことです。本免許とも呼ばれ、自動車学校に入校し最終的に取得を目指す免許のことを指します。

免許取得までのタイムリミット

入校から運転免許の取得までには、一般的に3〜4ヶ月ほどが平均的な免許取得期間としてかかります。一方で、最短で免許取得を目指した場合、AT(オートマチック)免許は13日間で自動車学校の卒業検定に合格し、一度で本免学科試験をクリアできれば14日間で免許取得が可能です。

また、自動車学校での教習期限は最長で入校から9ヶ月間です。自動車学校の教習期限はあくまでも技能、学科両方の全課程を修了するまでで、卒業検定の期限は全課程終了後から3ヶ月間あります。つまり自動車学校には最長1年間在籍することが可能です。ただ、卒業検定までは仮免許の有効期限も考慮しておく必要があります。

第一段階修了後の修了検定や最後の卒業検定は、必ずしも一度で合格できるものではありません。もし不合格になっても悲観的になる必要はありませんが、追加で技能教習や検定を実施する場合には時間とお金もかかります。次章では、計画的に自動車免許を取得するためにありがちな失敗と対策を見ていきます。

「しまった…」よくある失敗と対策

学科教習を受講する中で、時には失敗をしてしまうこともあります。ここではよくある失敗をご紹介し、同じような失敗をしないためのポイントを簡単にご紹介していきます。ぜひこれから学科教習を進めていこうと考えている方は参考にしてみてください。

時間や教室を間違えてしまう

初歩的なミスだと思われるかもしれませんが、案外起こり得るのが教習時間や教室を間違えてしまうという失敗。教習が始まる5分前には教室に到着できるように準備や移動をしておきましょう。
特に「応急救護処置」などのイレギュラーな教習は教室が通常とは異なることがあります。前の教習との兼ね合いでばたついてしまうこともあるため、自動車学校に着いた時点で一日のスケジュールと教習場所をチェックしておくのがおすすめです。

学科教習の予約が取れない

基本的に、学科教習を受講するのに予約は必要ありませんが、「応急救護処置」「危険予測ディスカッション」の教習については、事前に予約をしなければなりません。危険予測ディスカッションは、技能教習とセットになっている教習のため、該当の技能教習の予約時に自動的に予約が取れるようになっている自動車学校が多いです。

しかし、応急救護処置の教習については、この学科教習単体で予約を取る必要があります。
定員が少ない上に、教習を実施している曜日も限られているので、時期によっては予約が取れずに教習を進められないという失敗をしてしまうことも。また、予約を忘れた状態で当日教室に行っても、教習を受けることはできません。第二段階に入った時点で早めに予約をしておくと良いでしょう。

教習の順序がうまくいかない

第二段階の技能教習の中には、高速道路を走行する「高速教習」というものがあります(一部の自動車学校ではシミュレーター教習で代替することもあります)。この技能教習を受けるためには、事前に「高速道路での運転」という学科教習を受講しておかなければなりません。

同様に、「経路の設計」という学科教習を受講していないと「自主経路設定」の技能教習を受けることができないので注意が必要です。

これらを知らずにスケジューリングをしたことが原因で、技能教習がストップしてしまうことがあるので要注意です。「高速道路での運転」や「経路の設計」の学科教習を受講するのに予約などは必要ないため、こちらも早めに受けておきたい学科教習となります。

受講の仕方・おすすめの受け方

ここまでの内容を踏まえ、学科教習をスムーズに進めていくための受講の仕方やポイントを解説していきます。教習のスケジューリングの要は、学科教習をどこに配置するかであるといっても過言ではありません。ここでご紹介するポイントを押さえつつ、教習を滞りなく進めていきましょう。

番号は気にせずスケジュールで決める

技能教習には番号が振られていますが、必ずしもその番号の順に教習を受ける必要はありません。また、学科教習については1日あたりの受講単元数に上限がないため、スケジュールに合わせてどんどん教習を進めていくことをおすすめします。

ただし、第一段階の方は第一段階の学科教習のみ受講することができますが、第二段階の学科教習は仮免許を取得するまでは受講できないため、注意が必要です。

予約が必要な教習は早めに

ここまででご紹介した内容に重なる部分もありますが、予約が必要な教習については早めに予約を取っておきましょう。予約が必要ということはつまり定員が少ないということ。時期や受講者の数によっては予約を取るのが難しい場合があります。予約ができるようになったら優先的に予約の取得をするようにしましょう。

内容を復習しておくと学科試験だけではなく技能教習もスムーズ

最後のポイントは、スムーズに免許を取得するために大切なことです。学科教習の内容をしっかり復習することにより学科試験はもちろんのこと、技能教習での練習もスムーズになります。技能教習においては、運転装置を円滑に操作することだけでなく、交通法規に従って運転することも重要視されます。事前に交通ルールを理解した上で技能教習を行った方が効率よく練習することができます。そのためにも、教習は真剣に受講し、復習までしっかり行うのがベストです。

コツを押さえて学科教習を進めていきましょう

ついつい先延ばしにしてしまいがちな学科教習ですが、スケジューリングの仕方次第では驚くほどスムーズに教習を進めることができます。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、自分なりにベストな進め方を見つけてみてください。東山自動車学校では、教習に関する疑問点やご相談などを入校前の段階から受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。